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予定が頭に入らない原因とは?自分に合った記憶法で見落としをゼロに!

さんぽみちの、みつけもの

 「会議で言われたはずのスケジュールが、右から左へ抜けてしまう…」 「真面目に聞いているつもりなのに、電話を切った瞬間に内容を忘れてしまう…」

 日々の仕事や生活の中で、こんな経験はありませんか?何度も聞き返すわけにもいかず、次第に「自分は仕事ができないのでは…」と自信を無くしてしまうこともあるかもしれません。

 しかし、安心してください。それは決してあなたの努力不足や能力の問題ではなく、情報の「受け取り方」があなたに合っていないだけかもしれないのです。

ましろ
ましろ

はい!明日の13時にA社ですね!……あれ?A社に行くのは明日だっけ、今日だっけ…?うわぁん、また忘れちゃったよぉ…!

ひなげし
ひなげし

ましろちゃん、音声の情報はそのまま通り過ぎちゃうけれど、目で見たものはしっかり足跡を残すタイプなんじゃないかな。客観的に見て、インプットの手段が合っていないね。

ひまわり
ひまわり

人には情報の『受け取り方のクセ』があるの!耳から聞くのが得意な人と、目から見るのが得意な人がいるんだよ。周りに合わせず、自分のペースで理解できる方法を見つければいいだけ!

なぜ聞いたことをすぐに忘れてしまうのか?

 ひなげしが指摘したように、人にはそれぞれ情報を処理しやすい「スタイル」が存在します。ここでは、予定が頭に入らない根本的な原因と背景を深掘りしていきます。

聴覚優位と視覚優位の「スタイルの違い」

 私たちが情報を受け取る際、無意識のうちに得意な感覚器官を使っています。会話や電話など「聴覚」から情報を得るのが得意なタイプ(聴覚優位)もいれば、図や文字、映像など「視覚」から情報を得るのが得意なタイプ(視覚優位)もいます。

 もしあなたが「視覚優位」なタイプである場合、口頭だけで伝えられたスケジュールは、頭の中でイメージとして結びつきにくく、すぐに記憶からこぼれ落ちてしまいます。これは単なる「情報の処理スタイルの違い」にすぎません。

心理学から見る記憶の仕組み:「エビングハウスの忘却曲線」

 人間が情報を忘れてしまうのは、ある意味で自然な働きです。心理学者ヘルマン・エビングハウスが提唱した「忘却曲線」によれば、人は意味を持たない音節を記憶した場合、わずか20分後には約42%を忘れ、1日後には約74%を忘れてしまうとされています。

 つまり、「聞いただけで完璧に覚えている」ことの方が珍しいのです。とくに仕事のスケジュールなど、複雑な情報を「耳からの記憶」だけに頼るのは、心理学的にも非常にリスクが高い行為だと言えます。

見落としをゼロにする!自分に合った「記憶・記録法」3選

 ひまわりが教えてくれたように、自分の特性を活かしてインプットの方法を工夫すれば、見落としは劇的に減らすことができます。ここでは、視覚的な情報処理を取り入れた具体的な3つの解決策をご紹介します。

1. 口頭での指示は必ずその場で「文字化」する

 電話や立ち話でスケジュールを聞いた時は、「念のため復唱して確認させてください」と伝えながら、その場で必ず手元のメモに書き起こす習慣をつけましょう。

 視覚優位の人にとって、情報は「文字や図」になって初めて記憶の土台に乗ります。スマートフォンのメモアプリでも、手書きの付箋でも構いません。聞いた音声をすぐに「見える化」するワンクッションを挟むだけで、情報の定着率は格段に上がります。

2. 色分けや記号で「視覚的」に強調する

 スケジュール帳やカレンダーアプリを使う際、文字だけでなく「視覚的なフック」を作りましょう。

  • 重要な取引先との予定は「赤」
  • 社内の定例会議は「青」
  • 自分の作業時間は「緑」

 このように色分けのルールを作ったり、重要な予定には「★」や「!」などの記号を添えたりします。パッと手帳を開いた瞬間に、直感的に情報の重要度が飛び込んでくる仕組みを作ることが大切です。

3. コミュニケーションツール(チャット・メール)の活用をお願いする

 自分のスタイルを周囲に共有し、環境を整えることも立派な仕事術です。

 可能であれば、よく一緒に仕事をする同僚や上司に「口頭だと抜け漏れが生じやすいので、お手数ですが後ほどチャット(またはメール)でもテキストを送付していただけますか?」と事前にお願いしておきましょう。文字として記録が残ることで、後から落ち着いて見直すことができ、言った・言わないのトラブルも防ぐことができます。

ひなげし
ひなげし

『エビングハウスの忘却曲線』の通り、記憶は時間とともに薄れるもの。だからこそ、外部の記録ツールに頼るのは非常に合理的かつ論理的なアプローチだね。

ひまわり
ひまわり

そうそう!無理して全部頭に詰め込もうとしなくていいの。便利なツールや周りの人の力も借りて、自分の時間を邪魔されないようにマイペースで管理するのが一番だよ。

【さんぽみちの図書室】自己理解を深めるエビデンス

自分の情報処理スタイルを客観的に知るための、信頼できる理論をご紹介します。

VARKモデル(4つの学習スタイル)

 教育者のニール・D・フレミング(Neil D. Fleming)が2001年に提唱した「VARKモデル」は、人がどのように情報を学び、記憶するかを4つのスタイルに分類したものです。

  1. V (Visual:視覚):図解、グラフ、色分けなどで理解する
  2. A (Aural:聴覚):会話、議論、講義などの音声で理解する
  3. R (Read/Write:読字・書字):テキストを読んだり、メモを書いたりして理解する
  4. K (Kinesthetic:運動感覚):実際に体験したり、手を動かしたりして理解する

 「スケジュールが覚えられない」と悩む人は、実はA(聴覚)のスタイルではなく、V(視覚)やR(読字・書字)のスタイルが合っている可能性が高いのです。VARKモデルを意識し、「自分はどの方法が一番しっくりくるか」を自己分析してみることで、日々のコミュニケーションはもっとスムーズになります。

まとめ:自分に合ったやり方を見つけよう

 世の中に出回っている「一般的な仕事術」が、必ずしもあなたに合っているとは限りません。「どうして自分は他の人と同じようにできないんだろう」と自分を責める前に、自分の得意な情報の受け取り方を探してみませんか?

 視点を少し変え、自分にフィットするやり方を取り入れるだけで、見落としやミスは必ず減らしていくことができます。

ましろ
ましろ

なるほど!だから私は、音だけじゃなくて、絵や文字にした方が覚えられるんだ!見て見て、今日の私のスケジュール帳!

ひまわり
ひまわり

ちょっとましろちゃん、それスケジュール帳に美味しそうな骨の絵ばっかり描いてるじゃない。全部おやつの時間になってるわよ!

ひなげし
ひなげし

……情報の視覚化としては完璧だけど、目的がすり替わっているね。でも、心が軽くなったのなら何よりだよ。

 あなたの脳の特性は、決して欠点ではありません。ひなげしたちのように、自分らしいアプローチを見つけて、明日からの仕事や生活をもっとクリアなものにしていきましょう!

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