
はぁ……SNSを見ると、同世代がみんなキラキラしてるよぅ。私も『何者か』になりたいのに、それが何なのか全然わからないよ……
ふむ。ましろちゃんは今、他人の輝きと自分を比べて、現在地に迷ってしまっている状態だね
焦らなくて平気よ。そのモヤモヤは、自分の人生を真剣に生きようとしている証拠なんだから!
SNSを開けば、同世代が華々しい肩書きで活躍している姿が目に飛び込んでくる現代。 「私も何者かになりたい」と強く願うのに、具体的に何になりたいのかわからない。 そんなもどかしさや焦りを感じて、夜も眠れなくなることはありませんか?
実は、その漠然とした焦りこそが、あなたが自分自身の人生を真剣に生きようとしている証拠なのです。 今回はその心のモヤモヤを、私たちと一緒に優しく解きほぐしていきましょう。
なぜ「何者かになりたい」と焦ってしまうのか?
みんなすごい才能があるように見えて、平凡な自分が嫌になっちゃうの……
『何者かになりたい』という感情の裏には、『社会から価値ある存在だと思われたい』という承認欲求が隠れていることが多いんだ
私自身、小さい頃は漠然と「自分は特別な存在だ」と思い込んでいました。 根拠のない自信に満ち溢れ、いつか誰もが驚くような偉業を成し遂げるのだと信じて疑わなかったのです。
しかし、大人になり社会に出て直面したのは、「自分はたくさんの中の一つの存在でしかない」という残酷なほどの現実でした。 他より優れていたいと願えども、圧倒的な才能や華やかな実績を持つ人たちを前にして、平凡な自分に飽き飽きする毎日。 「自分には何もないのではないか」という虚無感に押しつぶされそうになったことは、一度や二度ではありません。
現代はSNSを通じて、他人の成功や輝かしい日常が簡単に見えてしまう時代です。 そのため、「特別な肩書きを持たない自分には価値がないのではないか」と錯覚してしまいがちです。
しかし、悩みの本当の原因は「能力がないこと」ではありません。 「他人のモノサシで自分を測っていること」にあるのです。 「何者か」という架空の完璧な人物像を追いかけるあまり、今ここにいる等身大の自分の良さを見失ってしまっている状態と言えます。

さんぽみちの図書室:心理学から見る「何者か病」の正体
他人の評価ばかり気にしていると、いつまで経っても心は満たされないわ。心理学の世界でも、それはちゃんと証明されているのよ!
ここで、アメリカの心理学者エドワード・デシとリチャード・ライアンによって提唱された「自己決定理論(Self-Determination Theory)」をご紹介しましょう。
この理論では、人間の動機づけ(モチベーション)には大きく分けて2つの種類があるとされています。
- 外発的動機づけ:他者からの承認、地位、報酬など、外部からの評価によるもの
- 内発的動機づけ:自分の純粋な興味や、「やりたい」という自律性に基づいたもの
研究によると、他者からの承認(外発的動機)を追い求めている間は、一時的な満足感しか得られません。 長期的な幸福感や人生の充実感を得るためには、「自分で選んで行動している」という内発的動機づけが不可欠であることが示されています。
つまり「何者かになりたい」と焦る時、私たちは無意識のうちに「他人からの承認(外発的動機)」を求めてしまっているのです。 (参考:Deci, E. L., & Ryan, R. M. (1985). Intrinsic motivation and self-determination in human behavior.)
今日からできる「自分の軸」を見つける小さなステップ
そっか……。じゃあ、他人の評価じゃなくて、自分の心を満たすにはどうしたらいいの?
難しく考える必要はないよ。日常の中で見つけられる、自分の軸を探す小さなステップを紹介しよう
ひまわりの客観的な視点や心理学のアプローチを参考に、今日からすぐ取り組めるアクションを2つ紹介します。
- 1. 「名詞(肩書き)」ではなく「動詞(行動)」で好きなことを書き出す
「イラストレーターになりたい(名詞)」と考えると、どうしても他人との比較やプロの壁にぶつかってしまいます。 しかし、「絵を描いて人を喜ばせたい(動詞)」といった具合に視点を変えてみましょう。 動詞に注目すると、肩書きに関係なく「自分が本当に満たされる瞬間」が見えてきます。

- 2. 「誰にも褒められなくてもやってしまうこと」を探す
漫画の中のましろの「食べるのが好き」というように、無意識に続けていることに注目します。 時間を忘れて没頭してしまうことの中に、あなただけの「何者か」になる種が隠されています。 まずはハードルを下げて、自分の小さな「好き」を観察してみましょう。

このステップをさらに深めたい方には、『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』(八木仁平 著、KADOKAWA)という書籍がおすすめです。 自分自身の価値観や得意なことを体系的に見つけ出すヒントが詰まっています。
特別であろうと「もがく」こと、その姿自体が美しい
完璧な何者かになんて、ならなくてもいいの。悩んで、立ち止まって、また歩き出す。その姿が一番魅力的なんだから
社会の歯車として平凡に生きる自分に絶望し、「何者かになりたい」と焦る日々。 私自身も、そんなもどかしさと劣等感を抱えながら生きてきました。
しかし、ある時ふと気づいたのです。 「特別であろうともがく、その姿そのものが美しいのではないか」と。
諦めてしまえば楽かもしれません。 現状に妥協し、「自分はこんなものだ」と蓋をしてしまえば、焦りを感じることもなくなります。 それでもあなたが「何者かになりたい」と苦しんでいるのは、自分の人生を絶対に諦めていないからです。
より良く生きたい、自分の中にある可能性を信じたい。 その純粋で泥臭いエネルギーを持って葛藤する姿は、決して無駄なものではありません。 もがき苦しみながら生きる等身大のあなたの軌跡こそが、他の誰にも真似できない「あなたという何者か」を形作っていくのです。
まとめ:あなたはすでに、たった一人の「何者」かです
そっか!じゃあまずは『お昼ご飯を全力で楽しむプロ』になる!悩むのも私らしいってことで!
それはもう、立派な『何者か』だね。君の謎は、君自身で解き明かせるはずさ
そうそう!美味しいものを食べて、自分のペースで歩いていきましょ!
「何者かになりたい」と悩むのは、あなたが自分の人生をより良くしたいという強いエネルギーを持っている証拠です。 だから、どうか焦らないでください。
日々の小さな「好き」や「心地よい」を一つずつ積み重ねていくうちに、気づけばあなただけの道ができあがっています。 ましろのように、まずは今日のランチを全力で楽しむことから始めてみませんか?
ひなげしもひまわりも、そして私も、あなたのペースで進むその一歩を、いつも心から応援しています!


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