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「あの部署、何してるの?」邪魔な部署の存在意義がわからない時の心理とストレス対処法

さんぽみちの、みつけもの

「いつも座っているだけに見えるのに、口だけは出してくる…」 「私たちがこんなに忙しくしているのに、あの部署は何をしているの?」

職場でこんな風に、他部署に対して不公平感や苛立ちを感じてモヤモヤした経験はありませんか? 自分たちが汗水流して働いている時ほど、役割が見えにくい部署は「邪魔な存在」に思えてしまうものです。

今回は、そのモヤモヤの正体と、心を軽くするための考え方を一緒に見ていきましょう。

まずは、私たちの心の中にある「不公平感」を代弁してくれる、4人の会話を覗いてみましょう。

【さんぽみちの、みつけもの:お空見張り班の真実】

「何もしていない」ように見えるのは、仕事がうまくいっている証拠?

自分の部署が目の前の業務に追われてバタバタしている時、緊急対応や監査、システム保守などを担当する他部署は「暇そうで邪魔な存在」に見えがちです。

しかし、ひなげしが観察したように、会社という組織には「何かを作る部署(攻め)」だけでなく、「何も起きないように見張る部署(守り)」が必ず存在します。

彼らは、いわば「消防署」のような役割を担っています。 消防士は火事が起きていない時、署内で訓練や機材のメンテナンスをしています。表立ってサイレンを鳴らしていない平時ほど「何もしていない」ように見えますが、その備えがあるからこそ、いざという時に被害を最小限に食い止められるのです。

企業の管理部門や保守部門の仕事もこれと同じで、「トラブルが起きない平時ほど、何もしていないように見える」という大きな特徴を持っています。

心理学が証明する「自分たちばかり大変」の正体

では、なぜ私たちは他部署の存在意義に気づかず、「自分たちばかりが大変だ」と不満を抱いてしまうのでしょうか。

実は、「自分たちばかり苦労している」と感じる現象は、心理学の実験でも明確に証明されています。 ロスとシコリーが行った研究で提唱された「自己中心性バイアス(Egocentric Bias)」という心理効果をご存知でしょうか。

人間は、自分の貢献度や苦労は当事者として鮮明に記憶している一方、他者の「目に見えない貢献」には気づきにくいという心のクセを持っています。 そのため、どんな組織であっても「自分たちの部署の方が他より多く働いているし、苦労している」と過大評価しやすくなるのです。

ましろ
ましろ

クゥ……。私も自分が穴を掘った苦労ばっかり考えちゃって、くるみちゃんの備えに気づけなかったワン…

また、スティーブン・P・ロビンスの名著『組織行動のマネジメント―入門から実践へ』(ダイヤモンド社)でも、組織内の対立は「役割への無理解」から生じることが多いと指摘されています。

相手の「見えない仕事」を知らないまま自分の苦労だけを見つめていると、不公平感はどんどん膨れ上がってしまうのです。

【実体験】新製品立ち上げの修羅場と、「ふらふらしている人」の正体

ここで、私が過去に経験した「他部署への盛大な勘違い」という、少し恥ずかしいリアルな体験談をお話しさせてください。

昔、私は工場で新製品の立ち上げプロジェクトを担当していました。 納期はギリギリ、現場には機械の轟音が鳴り響き、トラブルが続出してスタッフは全員ピリピリとした極限状態にありました。 毎日泥のように疲れ果て、「なぜ自分たちだけがこんな目に…」と恨み節を吐きながら仕事をしていました。

そんな修羅場の工場内に、ふらふらっと現れては、機械のメーターなどを軽く確認だけして、またどこかへ消えていく人がいたのです。 作業着もさほど汚れておらず、急ぐ素振りも見せません。

当時の私は、自己中心性バイアスにどっぷり浸かっていたため、「現場がこんなに血みどろで戦っているのに、なんだあの暇そうな人は!邪魔だな!」 と、激しい苛立ちを覚えていました。彼を「ただ見回っているだけの、存在意義がわからない部署の人」と決めつけていたのです。

「何もしない人」が現場を救った瞬間

しかし数日後、稼働中のラインのモーターから、微かに異音が鳴り始めました。 「このままラインが止まれば、数千万円の損害が出て納期に間に合わない!」と現場がパニックになったその時です。

あの「ふらふらしていた人」が、台車に交換用の予備パーツを乗せて颯爽と現れました。

「数日前の巡回で、ここのベアリングの摩耗が進んでいる数値が出ていました。いつでも交換できるようにパーツを手配して、裏で準備してありました。10分で交換してラインを復旧させます」

なんと彼は、工場の機械を裏で支える「設備保全(点検・保守)」のスペシャリストだったのです。 彼がふらふらとメーターを見て回っていたのは、サボっていたわけではなく「異常の兆候」をいち早く察知するための、研ぎ澄まされたパトロールでした。

もし彼が「確認だけしてどこかへ行く」という見えない仕事をしていなければ、ラインは完全に停止し、私たちの新製品立ち上げは絶望的な大失敗に終わっていたでしょう。

私は自分の視野の狭さと、他部署の苦労を想像できなかった浅はかさを深く反省しました。 「現場で汗を流すことだけが仕事ではない。見えないところで防波堤になってくれている人がいる」という事実を、身をもって知った出来事でした。

他部署へのイライラを手放す!心の切り替えアクション3選

見えない他部署の動きにモヤモヤして、自分の大切なエネルギーを奪われないためには、どうすればいいのでしょうか。 明日からすぐに実践できる具体的な対処法を3つ提案します。

ひまわり
ひまわり

他人の芝生を見るよりも、自分の心に余裕を持つためのテクニックだね!

1. 「もしその部署が消えたら?」をシミュレーションする

イライラした時は、一度深呼吸をして「もし明日、あの部署が会社から完全に消滅したらどうなるか?」を頭の中でシミュレーションしてみてください。

  • 法務・コンプライアンス部署が消えたら: 契約書の法律違反チェックを、すべて自分たちで六法全書を引きながら行わなければなりません。
  • 品質管理部署が消えたら: 顧客からの恐ろしいクレーム対応や製品回収の責任が、すべて自分の部署に降りかかってきます。
  • システム保守部署が消えたら: パソコンがフリーズするたびに、自分でサーバー室に入って配線を直すハメになります。

こう想像してみると、「実はいろいろな面倒事を引き受けてくれる、強力な防波堤になってくれているんだな」と捉え直すことができます。

2. ランチや雑談で「最近どんな案件が多いですか?」と聞いてみる

相手が何をしているかわからないから不安になり、イライラするのです。 それなら、直接コミュニケーションをとって「見えない部分」を少しだけ見せてもらいましょう。

すれ違った時やランチの席で、「最近、そちらの部署ではどんな案件(トラブル)が多いんですか?」 と軽く尋ねてみてください。

「いやぁ、実は裏で新しいセキュリティシステムの導入テストをしていて、毎日エラー続きで大変なんですよ」 といったリアルな声を聞くことができれば、「ただ座っているだけ」という思い込みはスッと消えていきます。相手を知ることは、最大のストレス解消法です。

3. 他部署の稼働率ではなく「自分の定時退社」に集中する

心理学が示す通り、人間はどうしても他人のサボりやアラに目が行ってしまう生き物です。 しかし、冷酷な事実をお伝えすると、他人の働き方をどれだけ監視してイライラしても、あなた自身の給料や評価は1円も上がりません。

他部署に向けていた視線を、自分のデスクの上にグッと戻しましょう。「あの部署が何をしているかは関係ない。私は今日、自分のタスクを最速で終わらせて、定時で気持ちよく帰る!」 ということだけに全集中するのです。自分のコントロールできる範囲(自分の仕事と退社時間)に意識を向けることで、心の平穏を取り戻すことができます。

まとめ:見えないところで、あなたを守っている人がいるかも

一見すると存在意義がわからない部署も、実は私の体験談のように、あなたの仕事を陰で守る「防波堤」の役割を果たしているのかもしれません。 「自分たちばかりが大変だ」という心のバイアスに気づくことができれば、職場の景色は少し違って見えるはずです。

最後に、今日も頑張っているあなたへ、4人からのメッセージです。

ひなげし
ひなげし

見えないお仕事を見つけると、推理みたいで世界がちょっと広がるよ!

ましろ
ましろ

泥んこになっちゃう前に、見えないところで助けてくれるみんなに感謝だワン!

ひまわり
ひまわり

結局、他人のことより自分の心に余裕を持つのが一番の解決策だよ!

くるみ
くるみ

あなたが明日も安心してお仕事できるように、見えないところから見守ってるね

他部署へのモヤモヤは今日で手放して、まずは目の前のご自身の頑張りをたっぷり褒めてあげてくださいね!お疲れ様でした。

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